標高差:1,116m
累積標高差:1,240m
新潟県糸魚川市橋立
登り:3時間16分
下り:3時間01分
コースタイム:6時間24分(休憩時間含む)
ウィキペディアから
飛騨山脈の北端に位置する。主稜線上の犬ヶ岳から北東方向に派生した尾根の末端にある。
山頂には祠と一等三角点がある。 日本海に面していることから、海原を見渡せるダイナミックな景色が特徴。 電気化学工業青海工場からの入山は、鉱山の開発により通行禁止となった。 現在は、隣接する青海川を更に上流へ向かったところにある清水倉登山口から入山しなければならない。
『日本三百名山』 登山道の悪さには恐れ入ったが、山頂からは360°の大展望が得られた。
青海黒姫山
標高から見て2時間あれば登れると読んだのだが、標高差の高さ、道の悪さから往復6時間も掛かってしまい、自分の足の遅さが悔やまれた。
途中で会ったじっちゃんハイカーは道が悪いので2度と登りたくないと言っていた。 展望ピークを境に良悪が別れる山であった。
今日の温泉
下調べはしてあったが、糸魚川市内のコンビニで近くの温泉を聞いてみると250円の温泉を教えてくれた。 250円ならば汚い温泉で当然、ボディソープもシャンプーも備え付けられていないと思ったが、綺麗な温泉で全て備えられていた。
どうも地元民用の施設らしく温泉名が見付らなかった。
後日 ”ふれあい”会館だと判った。
二王子岳へ移動する
黒姫山は寄り道であり、当初の目的の二王子岳に向う為に北陸道に乗る。日本海東北道の聖籠新発田ICで下りるのだが、途中の豊栄SAで車中泊とした。
当日の移動
朝早くに自宅を出発してあくる日に”二王子岳”に登る予定で北陸道を走っていると、
糸魚川ICを昼前に差し掛かった。 ならば ”黒姫山”を先に登ってしまおうと糸魚川ICを下り
てしまう。 標高が低い山なので暗くなるまでにはピストン出来るだろうと思ったのが誤算だった。
登山口の標高が85mと低く標高差が1,100m以上もあったのだった。
2015年度の新潟の山遠征
〔242〕青海黒姫山 (1,222m)
おうみくろひめやま
登山開始前に ”清水倉橋”付近から見た黒姫山。
登頂後に判ったことであるが、これは山頂ではない様だ。
登山口横の工場横から ”黒姫山”を見るが、ここからも山頂は
見えておらずに石灰岩質の岩峰が望めていた。
”清水倉登山口”には車3台の駐車スペースしかなく、
既に満車状態だったので、青海川沿いの道路脇に車を停める。
歩き始め時間は12時06分、果たして明るい内に帰ってこれるのか。
スギの樹林帯の中、穏やかな登山道で始まる。
今の所、しっかりした登山道で雰囲気は良好だった。
駐車地から数分で ”清水倉登山口”に着く。
駐車場が空いていれば、ここの前に車を停めることが出来た。
一部展望が開けた所があり、”黒姫山”の一郭が望めたが、
ここからも山頂は見えていない様だ。
勾配の無い穏やかな登山道で中々標高を稼いでくれない。
やたら赤ペイントのマークが目立つ、と言うよりマーキングが多過ぎる。
登山道は草生して来て、人気の山とは思えない寂れ様である。
19分にて小さな沢を渡る。
登山道が隠れる程の草原になってくる。 雰囲気悪し。
御夫婦のハイカーが下山して来たのでインタビューしてみると
3時間は掛かると言われ、道が悪いとも言っていた。
標識には ”ココは一本杉、山頂へ2〜3h、410M”の落書きがあった。
足の早い人で2h、遅い人で3h、俺はどちらに入るのだろう。
御夫婦ハイカーが言われていた様に登山道の状態が
悪くなって来るが、こんなのはまだ序盤の状態だった。
50分頃から登り勾配が増してくる。
路面は粘土質で滑り易い。 気温は低いが風が通らずに蒸し暑い。
1時間46分の地点に ”飲料水”の表示があったが、少し沢に下り
て行く必要があったので、下山時に確認することにして通り過ぎる。
歩き難いトラバース路を緩やかに登って行く。 路面は滑り易い。
雨でも降れば沢になってしまう登山道を登って行く。
ロープ場の急登り部は路面が粘土質で滑り易い。
沢の中を登り詰めて行く。
雨が降らなくても沢になっている道を登って行く。
道が整備されている気配はまったく無い。
沢道を抜けると頑張り所の急登となる。
後少しで沢道を抜けれそうだ。
単純な赤ペイントマークはまだ続いている。
2時間51分にて現在は進入禁止の ”旧道分岐”に着く。
分岐ではあるが表示としては今回の登山口を示している。
ここには ”頂上まで350m”の表示もあった。
急登を頑張ると3時間02分にてピークに出て、一気に展望が開けた。
ここまでの苦労が報われた感じだった。
周辺の山は元より、日本海、糸魚川市街の展望も一気に開けた。
所が展望ピークから山頂への尾根筋には道らしい道は無く、
薮扱きと岩伝いを繰り返して行くが、石灰質の岩が曲者だった。
大展望なのに最後の最後に険しい道となる。
転んでケガをしない様に慎重に進んで行く。
石灰質の岩は角が鋭いナイフの様になっており、
転んで手でも付けばスパッとキレてしまうのは必須だ。
靴の底も切れてしまう感じさえした。
3時間16分にて ”黒姫山”(1,222m)に着く。
標高差が大きいので思った以上に時間が掛かってしまった。
ここには石組みのお宮さんがあった様であるが、完全に崩れてしまっていた。
山頂からは360°の大展望であるが、同定出来る山は少ない。
気温が低く風があるので寒くて上着を着る。
山頂から東方向の展望には ”日本百名山”が連なっていたが、
遠景過ぎて同定が難しかった。
山頂から北方向の展望には朝日岳〜白馬岳〜五竜岳が重なってしまい、
これもうまく同定が出来なかった。
山頂から北東の方向には ”佐渡島”があるはずであるが、
もやっていて見えていない。
山頂から登って来た展望ピークを見る。 この方向には ”犬ヶ岳”が
見えているはずであるが、もやっていてどれか判らなかった。
山頂でいつまでも紅葉、黄葉を愛でていたいが、日が暮れる前に下山を
終えたいので、3時29分に下山に入る。 道が悪いので下山でも
時間短縮が出来そうにない。
下山しながら名残り惜しく、”黒姫山”を振り返り見る。
展望ピークに戻って再度振り返り ”黒姫山”を見る。
ここからは天国の景観であるが、これからの下山路は地獄への道となる。
禄でも無い道を下って行く。
アスレチックが多いのでスピードは出せない。
滑り易い道で3回程スリップ転倒をするが、
大事には至らなかった。
登り時には見送った ”水場”を見に行くが、沢水に見え清水の
感じはしなかった。 時間が無いので念を入れては見ていない。
歩き難いトラバース路に入って行く。 ここも時間が
稼げないし、急げばスリップ転倒の可能性が高くなる。
遂に陽は落ちてしまった。 山間なので日暮が早い様だ。
路面が見えている間はヘッデン無しで頑張ったが、
この先、渡渉地点があるのでヘッデンを付けて歩く。
足が遅いせいですっかり暗くなった6時22分に登山口に戻る。
やはり登り時間と変わらない3時間丁度の時間となってしまった。
登山口から少し歩いて車に戻る。 暗くなってしまったので、
ヒスイ産地見学は中止となり残念である。
コンビニで教えて貰った謎の温泉は入浴料250円だった。
青海総合福祉会館 ”ふれあい”。
<今日の温泉 >
2024年6月3日改定